Nigorobuna’s blog

普段の講義や本を読んだり人と話したりしたことについて

大学での神話論

 『エヌマエリシュ』を読んだ。わけわからん話だった。おもしろいか?これ

聖書は最近よく参照するがさすがにすべては読めていないです。

聖書の解釈は宗教によってもその時代によっても変わってくる。その解釈を見ているとその時代で彼らにとって何が問題とされていたかが映し出されてくる。また解釈は信者の議論をそのまま登場人物が語り合っているように見える。強引な所もおおいが。神話はそのまま読んでも腑に落ちないところが多くある。起源神話とされるものが他の文化によって非難され優劣をつけることが行われたし現在でもあるのだろう。神話と呼んでもいいものは確かに哲学にも言えることであり悩ましい。さて倫理の目的論的停止は確かにこのところにおいて問題である。良いとか悪いとかを超越した力を及ぼすという宗教、神話の危うさ。カルト宗教にも言えるが。例えばイスラームでは生活と政治に密接に関わる。政教分離を掲げる我々からすると非合理、間違っているように見える。しかし彼らから見たら何もおかしくないのだ。多様性というのは固有のモノそれぞれの性質であり必ずしも万人が理解できるものでもない。とすると自然法は何処にあるのだろうか。そんなものがあるあったの話こそ神話にすぎない気がする。