Nigorobuna’s blog

普段の講義や本を読んだり人と話したりしたことについて

ユダヤ教と聖書

 高校生の時、聖書について「新約聖書」と「旧約聖書」について世界史の授業で習った人は多いと思います。ところでこの”約”という漢字ですがこれは神との契約を意味しています。

 このことは知っていたのですが最近レポートを作るのにあたって本を読んでいるとすごいことを知りました。それはもともとヘブライ人は唯一神を信仰していなかっただろうということです。それはこの契約にも関係しています。

 ではどういうことか?本には挙げられてないですが古代ギリシアが良い例だと思います。ギリシャ神話には沢山の神がいますがアテナイでの守護神は名前を見ればわかりますがそう女神アテナです。アポロンやゼウス、ポセイドンといった神々も当然存在しますがその中でもその街ではアテナが重要であったということです。ヘブライ人も同様に族長であったアブラハムの守護神、イサクの守護神がバラバラにあったという訳だそうです。それをモーセ十戒を授かったときそれは出エジプトのときに民族を団結させるため半ば強引に神々を代理、統合し唯一神をたてた。もちろん反発もありましたが後に全部族が統合されイスラエルの民となった。神から授かった十戒が契約になります。彼らにとってなぜ厳しいはずの契約が大切なのかというとここでは民族的な団結のためです。だからユダヤ教は本質的に世界宗教にはなり得ないということになる。(はじめレポートでは一神教について書こうと思ってたんですが少し考えを改めないといけない)